緑内障は、白内障とならんで眼の病気の中で多い病気です。
「眼の成人病」とも呼ばれ、40歳以上の20人に1人が緑内障であると報告されています。
目の神経(視神経)が障害され、治療をせずに放置すると失明することもあります。
近年では中途失明になる確率が最も高い病気と報告されています。
自覚症状
緑内障は時間をかけて進行するため、末期になるまで自覚症状はほとんどありません。当院での治療法
眼の硬さ(眼圧)を下げ、目の栄養分を運ぶ液(房水)の流れをよくするために、ふさがりぎみになっていた虹彩のふるいを広げたり、狭くなった隅角を広げて房水の通りをよくします。白内障の手術をしてから数カ月~数年経つと、再びかすんで見えるようになることがあります。これを「後発白内障」と呼んでいます。手術後5年で10%~15%くらいの人が発症すると言われています。
当院での治療法
後発白内障は誰にでも起こりうる手術後の合併症で、簡単なレーザー治療で視力は回復します。
白内障の手術後におこってくる曇り(膜に濁り)にレーザーを当てて濁りのところの膜に穴をあける治療になります。
膜には神経が走ってないので痛みはありません。
40歳代になると、ドロっとしていた硝子体内の成分が線維性のものとサラッとした液になります。線維性の硝子体が移動する時、網膜に癒着していた部分がはがれ黒いものが飛ぶ飛蚊症となります。
当院での治療法
硝子体が網膜からはがれるとき網膜に孔が開き、その裂孔から液体の硝子体が入り込むと網膜剥離となり入院・手術が必要となります。こうなってしまう前にに裂孔の周りをレーザー光で凝固します。
動脈硬化の方に起こりやすく、硬くなった動脈が静脈を圧迫し静脈から血液成分があふれ網膜のなかに広がり、網膜の腫れをおこします。視野が狭くなったり視力低下をおこしますので、それ以上広がらないようにレーザー光で治療します。
当院での治療法
詰まった血管の血流を再開させるため血栓溶解薬を内服後、光凝固(レーザー)します。同時に血液の粘りを下げる薬を内服します。必要に応じてレーザー光で凝固治療をいたします。
視力に重要な網膜の中心(黄斑)部に糖尿病による血流障害、高血糖血液などにより血液成分が漏出して腫れ(浮腫)が生じたり血管瘤ができ、視力低下がおこります。
当院での治療法
血管瘤や漏出箇所をレーザーで凝固して大切な黄斑部分の視力を守ります。
40~50歳代の男性に多くストレスが原因ともいわれていますが、詳しい原因はわかりません。 網膜の中心部に漏れてきた血液成分による浮腫が原因で中心部での見え方に異常がおきます。ゆがんでみえたり、中心部が暗かったり、視力低下がおきます。
当院での治療法
初期であれば蛍光造影写真を撮ってレーザー光で治療します。 薬剤治療では長期にわたり、結果も思わしくない場合が多いようです。